9/7〜9/11の期間,ロンドン調査を行いました(その2)
社会課題解決を目指すデザインプロジェクトにおける映像の役割を多角的に調査する(2025.10.1 up)

WDCの各ホールでのセッションでは発展途上国でのデザイン実践,特定地域の文化習慣から学ぶアプローチ,完全なサーキュラーエコノミーを作るための材料研究などのが取り上げられ,いずれも次の創造的行為を下支えするドキュメンテーションとしての映像の役割を感じとることができました。また会場ではデザイン経営のプロフェッショナルと話す機会が多く,まだ日本では定着し切れていない同概念の普及・実践を垣間見ることができました。さらにポスター発表は殆どが政策デザインに関するものであり,こちらの分野の浸透度にも驚かされました(写真:左)。政策デザインとも関係しますが,経済分野の専門家がセッションに多く登壇し,サスティナブルな社会実現のために広義のデザイン実践の必要性を訴えていた点も印象的でした。
WDC以外にはthe DESIGN MUSEUMで開催中の「MORE THAN HUMAN」展を鑑賞し,以前から注目しているロンドン大学ゴールドスミス校のForensic Architectureの新プロジェクトを見る機会に恵まれました(写真:中央)。またRCAについてはバターシーキャンパスのDyson Buildingを訪問し,旧知のリサーチャーと合流し情報交換を行いました(写真:右)。
職務上,日本での会議等が多数あるため,実際のロンドン滞在は3日間でしたが実りの多い調査となりました。
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