質的調査手法に依拠した映像利用に基づく統合型コミュニケーションデザイン研究(The Study of Integrated Communication Design Based on the Usage of Visual Media in Qualitative Research Methdology)・科学研究補助金基盤研究(C)(2016年〜2019年)
情報環境化する社会に対応した今日のデザイン活動において,人類学や民俗学あるいは社会学などで培われてきた質的調査手法の応用的実践が数多く見られます。特にそこでは,技術革新と呼応しながら進化した視覚メディアを活用したヴィジュアル調査法が開発され,それは社会やその成員である個々人の営みの記録・記述に貢献しながら次に控えた問題発見から解決の道筋を見出す術としての役割を担っています。このような状況を受け,本研究では,特に質的リサーチ過程での映像利用を軸に,デザインリソースとしての基層文化記録・保存,デザイナーの創造性や環境 認知への貢献など,デザイン学における新しい映像利用手法の理論・実証研究を通じて映像デザイン領域の体系化をはかり,統合型のコミュニケーション・デザイン研究基盤の立脚を目指します。*詳細は随時アップします